知る・楽しむ

わさびの食べ方

最近、街のスーパーでもわさびを目にすることが多くなりました。
みなさんによりおいしくわさびを食べていただくためのちょっとしたコツをご紹介します。

おいしいわさびの選び方

POINT①
病気や傷がない

特にスミイリ病(表皮から深部に墨のように黒く変色する病気)に侵されたものは、すりおろした時に全体が黒味を帯び、辛味も減少します。できるだけキズや黒ずみのないわさびを選びましょう。

POINT②
形が良い

根茎は中太で、頭部から先端にかけていわば円柱形に近い形が理想的です。

POINT③
色が濃い

みずみずしい緑の濃いものが新鮮でよいわさびです。乾燥して表面がふわふわしているものはよくありません。

POINT④
粘りがある

わさびをすりおろした時、粘りが強いほど、よいわさびとされています。粘りの少ないものは、辛味の発散が早く長持ちしません。

POINT⑤
風味が強い

辛味はわさびの命ですから、強いほうがよく、あと味に甘味を感じ、香気の強いものがよいわさびです。

わさびのおろし方

「の」の字を描くようにやさしくおろしてください。

わさびをすりおろす場合は、金属のおろし金よりも、陶製のもののほうが風味もよくおろせます。わさびは一度にたっぷりおろすより、使うごとに少しずつおろしたほうが辛味が逃げず、良い風味が出ます。また粗いおろし器でガリガリおろさずに「の」の字を描くようにやさしく、細いおろし金で粘りが出るようにおろすほうが辛味も出てきます。また細くおろすことによって細胞が破壊され、シニグリンと酵素が出会うチャンスが高まるので辛味が多くなります。 わさびをおろす際、「頭(茎がついているほう)からおろさないと辛味がないというのは本当か?」という質問を受けることがありますが、これは根拠のない説です。実際に辛味を測定してみても、頭部と先端ではっきりした差は見られません。

わさびの保存方法

わさびは鮮度が命です。

茎をつけたまま、先端の変色のひどい部分は切り捨て、先端から下ろして使用し、残りはコップなどに水を入れて、冷蔵庫へしまいましょう。一週間位は新鮮な状態で保存することができます。